請負の施工管理日々是好日

建築請け負業の中で施工管理が行なっている仕事の中身はどんな事なのかを実際の日常の業務を通して写真と業務内容て見ていただき、これから建築業やそれに関係する請け負い業を目ざそうとする人の為に記録していきます。 因みに私の施工管理業務は鋼製建具工事業(主にシャッター、ドア)です。 安全書類の作成、毎月の各現場安全協議会への出席、工程管理やクレーム対応、職人さんの予定管理等が主な仕事です。これらの業務を一人で行っている訳ではありませんが、会社の規模により全部をやらなくてはいけない場合もあるので一概には言えません。施工管理業務は非常に気苦労の多い仕事でもあります。 現場監督と職人さんとのコミニュケーションの中をとり持ったり、現場工程と自分の取り付予定のズレが発生していないかを日々注意し他の職種に迷惑がかからないようにする必要があります。 一番大切なことは自分の扱っている製品のことや仕事内容について誰よりも詳しくなければ出来ません。

建築請け負業の中で施工管理が行なっている仕事の中身はどんな事なのかを実際の日常の業務を通して写真と業務内容て見ていただき、これから建築業やそれに関係する請け負い業を目ざそうとする人の為に記録していきます。
因みに私の施工管理業務は鋼製建具工事業(主にシャッター、ドア)です。
安全書類の作成、毎月の各現場安全協議会への出席、工程管理やクレーム対応、職人さんの予定管理等が主な仕事です。これらの業務を一人で行っている訳ではありませんが、会社の規模により全部をやらなくてはいけない場合もあるので一概には言えません。施工管理業務は非常に気苦労の多い仕事でもあります。
現場監督と職人さんとのコミニュケーションの中をとり持ったり、現場工程と自分の取り付予定のズレが発生していないかを日々注意し他の職種に迷惑がかからないようにする必要があります。
一番大切なことは自分の扱っている製品のことや仕事内容について誰よりも詳しくなければ出来ません。

朝一番職人さんからの電話、現場の場所がわからない近くのコンビニへ行くから現場へ案内して欲しいとの事。昨日詳しい地図も送ったのだけれど土地勘がないからと。こんな人に限って遅刻して来る。案の定朝礼5分前にコンビニに到着、現場に入ったのは朝礼終わり解散した後、仕方ないから現場の新規ルールを説明して現場所長に謝りを入れて現場を私自身で案内する事に。
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この後図面と現場を照らし合わせて説明終了して私は会社へ移動しました、机に座る間もなくその現場所長様から電話が来ました。職人さんが何かやらかしたか?以前にもこの現場で職人さんの態度の事で呼び出されて謝りに行った事があります。
トイレブースの開方向(内外)が反対なんだけど!
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図面を持って現場へUターン。職人さんに事情を聞いたところ、図面は合ってるとの事。早速さに所長のところへ、『俺の変更指示ミスなんだよ。』洋式トイレで外開きの原設計だったのですが内開きに施主が変更したのを指示し忘れたとの事。工期が無く引渡し間近、今度は職人さんとの立場が逆転なんとか反対開きに現場のものを利用してやってくれませんかとお願いしました。そこは流石にプロ、「金物とか再製作するパネルとかを段取してくれたら出来ないことはないよ!」で今週の日曜日に無理を言って職人さんに出ていただくようにお願いしました。また工場にも無理を言ってしまいました。色々なショップの方々ありがとうございます。😂

代理店から緊急の修理調査依頼が来ました。
2年ほど前に改修工事をしたところの病室の扉が開閉出来なくなったとの連絡。
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早く修理をしなければその部屋を開けっ放しの状態で使うしか無い。
行って調べてみると確かに途中で扉が開かなくなる、上部点検口を開けて戸車やレールの状態を調べてみても問題無さそうだ、でも扉と床で擦って途中で止まる。床が持ち上がる?そんな事は滅多に無いはず。定規を床に充てて凸凹を見てみる。何と戸尻辺りの床に貼ってあるビニールタイルが少し浮いている。もともと隙間が少なかったところにビニールタイルと扉の底が擦って扉が途中から閉まらないのだ。
またその部分にたくさんの埃が塊になっている。
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扉下のビニールたいるをマイナスドライバーを入れて押しつけ浮いた部分はカット、ゴミの塊を取り除き動作をすると普通に動くようになりました。これも施工管理の仕事何ですよ。この請求書はどうしよう??サービスでもいいかな。
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昼過ぎ現場所長さんから「工事終わって無いけど明日から垂直搬送機の据付作業が始まるから出来なくなる、どうするつもりか?」と少し怒り気味💢のデンワ。確かに職人さんからは完了の電話を貰ってたはずなのだが。
いつも懇意にして頂いている担当の監督さんへ問い合わせてみる。
これじゃ無いの?ってメールで写真を送ってもらった。案の定シャッターケース上部のケースの裏側鉄骨部にふさぎ板の取付をしていない。
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参ったなぁどうしよう垂直搬送機の工事が始まると仕事がやり辛くなる、何とかして明日までにはやり終えなければいけない。そこを取付たシャッター班の職人さんは別の現場へ出払っていて出来ない。そこの現場でシャッター班とは別のドアを取付てもらった職人さんに電話して頼んでみたところ、ありがたい事に「いつもお世話になっているから」と他の現場からその日だけ来ていただいて事なきを得ることが出来ました。助かったあ。
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建設業は建物を作るうえで色々な職種の人が集まりひとつの建物を完成させていくことは誰でもが分かっている事だと思います。それでは実際にどんな職種が有るのか調べてみましょう。 建築工事業の種類

1. 土木一式工事業
2. 建築一式工事業
3. 大工工事業
4. 左官工事業
5. とび・土工工事業
6. 石工事業
7. 屋根工事業
8. 電気工事業
9. 管工事業
10. タイル・レンガ工事業
11. 鋼構造物工事業
12. 鉄筋工事業
13. 舗装工事業
14. しゅんせつ工事業
15. 板金工事業
16. ガラス工事業
17. 塗装工事業
18. 防水工事業
19. 内装仕上工事業
20. 機械器具設置工事業
21. 熱絶縁工事業
22. 電気通信工事業
23. 造園工事業24. さく井工事業
25. 建具工事業
26. 水道施設工事業
27. 消防施設工事業
28. 清掃施設工事業
29. 解体工事業 (平成28年6月1日法改正により新設)

この29種類が国土交通省により定められています。この全ての職種に施工管理の仕事が有るのです。
1.土木一式工事業及び2.建築一式工事業はゼネコンが担当します。一般的に元請となるところです。この元請に見積を提出し受注し請負として3〜29の業種が関わっていきます。
施工管理者の中には主任技術者の資格が必要なものも有ります。主任技術者は国家資格で試験を受ける場合と経験年数10年以上で資格を受けられるものの二つが有ります。ただ施工管理者全てに資格が必要なわけでは有りません。
とりわけゼネコンの施工管理者には新米さんからベテランまで様々な人がいます。
ゼネコンの施工管理は全体の工事の段取、工程の進捗管理、職人さんとの打ち合わせ、安全管理等全ての職種の作業内容を理解する必要が有ります。
例えば建具の取付予定を請負業者(私の職種)に指示する場合には取り付く部分の開口補強の出来上がりの日程、土間打ちの日程、電源の確保、搬入経路の確保、足場の確認等事前に段取し前後の業種との調整をしておかなくてはいけません。
請負業者の施工管理者は受注が決まれば先ず安全書類の作成です。
  • 職人さんを誰にするか何人必要か決めて現場へそれらの人の名簿、社会保険、通勤経路、健康診断書、必要な運転免許や資格を提出します。
  • 現場監督(ゼネコン施工管理者)と日程の調整
  • 現場の確認。取付開口はちゃんと出来ているか。開口違いの場合は前工程の業種へやり直しをしてもらう必要が有ります。床に枠を取付るはつりは必要か?電源は🔌有るか。等の確認をします。
これは仕事始めの一例になりますが大概の現場は始まってから完成するまで半年から一年程がかかります。その間ゼネコン施工管理者との打ち合わせが続きます。私の職種の場合は大体下記のような流れで仕事が進みます。

  1. 受注
  2. 安全書類提出
  3. 乗込日(現場に職人さんが入る初日)前の現場確認
  • ゼネコン施工管理者との打ち合わせ。(搬入経路、電源、乗込日定)
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  • 枠取付の確認
  • 扉の搬入日の打ち合わせ
  • 扉の搬入と扉金物の取付
  • 調整後の検査
  • 検査書類の提出
このような流れになります。
文章にすると簡単に見えますが実際は製品の納期調整、製作ミス、取付ミス、現場の図面変更、職人さんの工事日程が上手く合わない等思わぬ局面に何回もぶつかりながら進行します。
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乗り込み日(現場初日)当日に職人さんの名簿等を持参し監督さんへお願いしますと手渡し職人さんへ挨拶。すると渡した名簿以外の人も居るではありませんか。
直ぐに現場事務所から連絡が有り、帰りに寄って下さいとの事。しかしチェックの中身は...
  • 一人親方保険が無い
  • 健康診断の期限が切れている
  • 再下請け通知書が最後まで無い
  • 健康保険証が無い
  • 会社組織のところは厚生年金証書が無い
  • 国民健康保険が無い
  • 火気使用届けが一人親方は其々必要
国の制度かも知れませんが、私の工事は大小色々、全てに完璧な安全書類を作成するのは経済的にも労力的にも不可能なのです。毎日同じ現場で長く作業をするような場合は必要かも知れませんが、工事が3日程で終わるような場合も多いのです。書類では無く職人さん各自が上記のものを携帯すればokでどうしてダメなのか!
国の望む安全書類とは何を求めているのか意味が不明になる今日この頃。
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